地球でピクニック

中東のバーレーン(バハレーン)在住。アラビア語は話せません。

サウジアラビアでデーツを存分に味わいたい

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126050315j:plain●前回までのあらすじ●

サウジアラビア観光ビザで無事入国を果たしたわたくし。COVID-19対応アプリ『タワッカルナ』から隔離5日の宣告を受け、悲しみに打ちひしがれつつもぐっすりと眠った翌朝、アプリは隔離表示から「ワクチン接種確認。あなたは「immune」です!」に変わっておりました。わーい!

 

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ということで、爽やかな朝の8時。気温は既に30度越え。すでに日差しが痛いが、ホテルから出て海岸線を歩く。そう、なぜ海岸線を歩くかというと、アル・コバール(al Khobal)(地名です)では街中の「道」を歩く人を見たことが、ほぼ、ない。人が歩くのは海岸線かショッピングモールの中。なぜと聞かれてもよくわからないけれどそういう文化なので。

しかし、2018年6月に女性が免許を取得をできるようになった頃から徐々に変わりつつあるサウジアラビア。2019年に観光VISA発給開始と同時に外国人のアバヤ着用の義務も廃止されたたところ。当時は廃止されたとはいえ、アバヤを着てない人は見たことがなかったけれど、変わったと聞いたし。さらには街中を歩くサウジ人もいるかもしれない。とはいえ、まだ分からないので、今日はアバヤを着て出かけてみる。

やはり道を歩く人は誰もいない…

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126050445j:plainしかし、海岸線に新しい動き!マラソンコースみたいな歩道が整備されている。サウディーヤは走るのか?とぼんやり見ていたら、自転車集団が走り去る。

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126050524j:plainしかし、これは、たぶん、サウジ人ではない…観光客?なぜならば、この国で自転車を初めて見た(ような気がする)。自転車は観光ビザ発給開始とともに輸入?されたものと思われます。ただって、サウジ人は自転車乗らないと思います(超偏見)。

いやあ、珍しいものを見掛けたわ。

男女別席廃止されている空間( ゚д゚)

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126050602j:plain海岸線を歩いていたら、続々と人が吸い込まれていくカフェ。見る限り、女性は全員アバヤ着てる!着てる〜。せっかくなので、朝ごはん食べようと店内へ。入り口の扉がひとつ。え?扉がひとつなの?と驚く旧時代のわたくし。ということは本当に男女別席じゃないんだ…サウジって本当に変わったんだとしみじみ感じ入る。

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126050636j:plainしかし、変わらないのはアラブの朝ごはん。

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126050708j:plainこれやっぱり大好き「シャクシューカ」。この店は卵固めですね。ふむ、美味しい。朝ごはんセットにシャクシューカが入っていると気付かず、追加で頼んでしまった…食べるけど。

お会計時、お店の人が少し日本語を話すみたいで、ちょっと照れながら「アリガト」と。「どういたしまして」と返答したものの、あれ?こういう時ってどう反応するのが正しいのだ?お店で店員さんからの有難う→客がどういたしましてって何か変。「さようなら」を付け加えてなんとなく誤魔化したけれど、日本語、難しいぞ。「ありがとう」「こちらこそありがとう」「さようなら」の流れか?

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126145340j:plain海岸線からホテルまでの帰り道(海岸線沿いのホテルなので、私は例によって歩く)にあったアラビアンなアートの店。

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126145410j:plainサウジで時々見掛けるパステルな建物たち。

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歩くことを全く想定していない歩道。サウジだ。

みんなU.A.Eが本店だと思っているあの店

『Bateel(バティール)』。

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126145532j:plainサウジが誇る高級デーツの店です。なぜかみんなU.A.Eが本店だと思っているけれど、サウジアラビアが本店です。と、力強く訴えるんだけれど、そもそも日本ではそれほど知名度高くなくて、ドライフルーツ好きな人は知っているかもだけれど、一般的にはそもそもデーツって何?それ食べられるの?ってところから説明が必要だったりします。

「デーツ」は食べ物です。木の実です。中東を旅行しているとアラビアコーヒーを振る舞われることがあるかもですが、その時は、大体さりげなく添えられています。「デーツ3粒で1晩歩ける」と言われているものすごく栄養価の高い食べ物です。とはいえ「グリコ1粒300メートル」的な科学的根拠はありません。

デーツ食べたことないと思っている人の中でも実は気付かないうちにデーツを食したことがある人もいるのです。

それは!なんと『おたふくソース』にデーツ入っているからです。ちなみに、おたふくソース作ってるオタフクソース株式会社からサウジアラビア産のデーツが販売されてます。いやあ、日本で見掛けた時に思わず購入してしまったのですが、その後すぐにまさかの中東行きになってしまい、サウジから輸入されたデーツをバーレーンに連れてきてしまいました。もんのすごいフードマイレージが加算されているよ。

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ということで「バティール」カフェ。今回のサウジ旅行の最大の目的。

ぎゃあ、サウジの老舗「バティール」も男女別席じゃなくなっている!人間ってすぐに適応できるものなんだなあ。明治維新からの日本ってこんな感じだったのかなあ。

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さて、「バティール」ではデーツを使ったメニューも楽しめます(普通のカフェメニュもあります)。

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126051121j:plainデーツ入りケーキとデーツコーヒーを。

f:id:alif_laila_wa_laila:20211126051255j:plainわたくし、バティールの生デーツが大好き。デーツコーヒー頼んだら生デーツ付いてきた。おや、あっという間にデーツ3粒を超えそう。

お土産おやつ買ったら、いつもは茶色のリボンなんだけれど、サウジの建国記念日仕様の緑リボンにしてくれた。なんか嬉しい。

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<お店情報>

MIZO:Alkurnaish, Al Khobar 34413, Saudi Arabia

Bateel:Luxury Gourmet Dates and Gifts | Bateel

*ショップは中東でまあまあ見掛けるのですが、カフェがあるのは世界中でサウジアラビアとU.A.Eだけ。