地球でピクニック

中東のバーレーン(バハレーン)在住。アラビア語は話せません。

勇者は緑の盾を手に入れた!

これバハレーン(バーレーン)の国章です。イギリスの保護国だった時に当時の首長のためにデザインされた紋章。

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さて、なんのこと?ってタイトルですが、バハレーン(バーレーン)ではCOVID-19対応のため、スマホにアプリ『BeAware』をインストールする必要があるのですが、こちらワクチン接種をすると段階的に変化するんです。

入国して10日目のPCR検査後、第1回目のワクチン接種をし、3週間後の先日(っていつだよ)に第2回目の接種を終えました、あたくし。

このアプリはなかなか優れものなので、ワクチン接種後もPCR検査の結果も受けたほんの数時間で反映される。何といってもCPRという国民IDで管理してますから。はい、私が知る限りサウジアラビアもバハレーンも国民ID番号(日本でいうところの「マイナンバー」)で銀行から携帯、運転免許に新型コロナウイルス対応アプリまで、ほぼほぼ全てが紐づけられて管理されています。道路で速度違反をカメラが検知したら、その数秒後には携帯へSMSが届き、銀行口座から罰金が引き落とされます。すごいでしょ。

私は緑の盾を手に入れる

さて、COVID-19対応アプリの話。ワクチン接種を終えると早速アプリが反応。

ワクチン接種前はグレーの盾。

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第1回目を終えると、赤の盾。

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第2回目を終えると、黄色の盾。

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その後、抗体確認期間中は緑の盾。なんと「COVID-19」に罹患し、治った人もしばらくは緑の盾になるらしい。

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そして、抗体確認期間リミットが近づくと、また黄色に戻るらしい。

バハレーンでは感染者数やワクチン接種率で政府が「レストラン、ショッピングセンター、娯楽施設は、現在、緑の盾の人のみ入場可能」などの情報を発信し、アプリ上で日々更新データを確認できる。

 

各施設では入り口でこのアプリの盾を確認、体温検査してからの入場。

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なので、緑の盾じゃないと今日はレストラン行けないや〜とか、あるんです。あるんですが、ここは中東、女性が外に滅多に出ないおうちもたくさんあるので、レストランに関してはもともとデリバリーとお持ち帰り文化がむちゃくちゃ発達している国。ということで、ワクチンを接種したくない人は特に受けなくても暮らせるらしい。

でもでも、ショッピングができないじゃん、って思うでしょう。これがなんと、店員さんとSMSでやりとりして品物を決める人もいるらしくて、家族や誰かが代わりにお店に来て支払いしてくれれば良いらしい。オンラインショッピングよりもなんか温かいSMSお買い物。ちょっとしたコンシェルジュ制度。

スーパーも規模感によっては盾がないと入れない場所もあるけれど、全部のスーパーではないので、盾がなくても買い物はできないことはないらしい。

ということで、ワクチンを接種しない権利もある話をしてみましたが、私はバハレーン以外の国間移動することもあるし、レストランもショッピングセンターも行きたいので、ワクチン接種したわけです。

 

ファイザーでも辛かった

私が接種したワクチンはファイザー社製。日本人はあまり副反応が出ないと聞いていたけれど、1回目の時から微熱と共に蕁麻疹的な湿疹がばーっと。

2回目に至っては体温が40度超えた!中東の気温で40度超え体験していたので、なんか身体が温度に慣れているかと思ったけれど、錯覚でした。40度の外気温の中にいるのと、身体の内部が40度になるのは全然違う。私、過去になんでか、体温が41度超えたことがあったので(入院したよ)、久しぶりに沸騰している感覚〜って思い出しました。別にその記憶思い出す必要ないんですけれど。

それからずーっと微熱続いているし、頭痛するし、咳止まらないし、リンパ痛いし、目眩するし、あーもうなんだこれっ副作用じゃないの?ってことで病院へ。

 

中東では体温の感覚が違うらしい

バハレーンの病院の外観。なんか美術館みたい。

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こっちはものすごくカクカクしてる。f:id:alif_laila_wa_laila:20211010205329j:plain

先生に「熱があるんです」伝えたら、先生が「え?何度?」と驚き顔。

「37.5度前後が連日」と私。

「それは普通です。38.3度以下は発熱ではありません」と先生。

「いや、私たち日本人の平均体温は…」

「38.3度以下は熱ではないので、気にしないでください」と被せられ、「咳のことですが…」と話題はそちらへ。とりあえず、頭痛は咳によるものでしょうとのことで薬の処方。1週間ののちも改善しなかったらまた来てねと。処方された薬をネットで調べたら見事に解熱剤はない。

1週間経っても全然変わらないので、再度病院へ。今度は気合いを入れた胸部X線と呼吸器検査を受ける。

こちらの病院って日本と異なり、先に支払いしてから受診検診が一般的。

先生に診てもらう前に受診料金(先生ごとに違う)を支払う。先生が検査を必要と判断したら、検査費用を支払ってから検査を受ける。その後先生に診てもらうのは最初に支払った受診料金に含まれているのでOK。先生がこの症状にこの薬を処方しますと言ってくれるので、その薬が自分に必要ないと思った場合は断ってもいいそうで、結構びっくり。例えば、家に●●の薬があるので、それで代用できないのか、と確認してもいいそうで。合理的。

検査の結果ですが、現在、肺が炎症起こしていて肺呼吸がうまくできないために、酸素の取り込みが悪く頭痛につながっているらしいとのこと(リンパ痛だとか眩暈はそのおまけ)。肺が炎症起こし始めたのとCOVID-19ワクチン接種の時期が一緒だっただけじゃないかな?ってことで理由は不明。38.3度以下は中東では発熱扱いじゃないので、微熱部分については却下←ここ重要なので繰り返しますが、「中東では38.3度以下は熱とはみなさない」ので、中東へお越しの際は、ご自身が信頼する解熱剤をたっぷり持参してきてください。

 

ということで、私、皮膚呼吸に比重をおいた呼吸機能を持ったミュータントに進化する予定です。

 

そして、バハレーンのワクチン接種率(2回目まで)が80%を超えたため、緑の盾がなくてもバハレーン国内では全ての場所に入れるというニュースが入りました!よくある話。